柳澤≫緩やかな対策は確かに国民にとっては
受け入れられると思うんですが
結果的にはこういうソフトな対応が
そのあとに
こういう問題を
引き起こすということの
例示ですからね。
それにしても
メルケルさんの国会での演説
あれが指導者が
国民に訴える姿だと思います。
メモではなくて
本当に身ぶり手ぶりを入れて
手も合わせてましたよね。
国民に本当にお願いだからって。
あれが国民にメッセージを伝える
指導者の姿だと思うんですよ。
日本とはえらい違いだなって
痛感しましたね。
大下≫太蔵さん
あのグラフを見ますと
やはり相当な伸びでしたから
危機感を抱いているということなんですね。
杉村≫ただ本当にわからないのは
１１月上旬に
少し緩めのロックダウンを
やっていたと。
少し緩めといっても飲食店は
テイクアウトだけだと。
それから１日に会えるのは
１０人だけだと。
日本からすると
かなり厳しい制限ですよね。
それを１１月上旬にやっていても
今、この感染者数というのは…。
エビデンスの呪縛に
縛られちゃいけないんですが
日本政府として僕が考えた時に
これ、じゃあ、果たしてＧｏＴｏトラベルをやめて
感染者が本当に減るのか
というふうに考えるのも
わからなくもないなと
思ってしまうんですよね。
こういうデータを見ちゃうと。
柳澤≫緩めるということは言葉で、緩めるという言葉を
聞いただけで
持っているアナウンス効果って
一気に気持ちの中に
なし崩し的に
あ、大丈夫なのかなという
安心感を作ってしまう
怖さがあるんじゃないかなと。
大下≫トップの言葉ってすごく大事、重いですね。
続いては。
久保田≫政府が新型コロナウイルス対策のため
全国の自治体に配る
地方創生臨時交付金。
地方ごとに様々な使い道があって
賛否の声も上がっています。
≫きのう、政府は追加の歳出を
１９兆１７６１億円とする
第３次補正予算案を決定した。
中でも新型コロナウイルス対策のため
各都道府県が
飲食店に営業時間の短縮や休業を
要請する際などの財源となる
地方創生臨時交付金には
１兆５０００億円が
盛り込まれた。
しかし、この交付金について
各地で疑問の声が上がっている。
≫佐賀県では佐賀誓いの鐘という
県庁に鐘を設置しようという事業に
この交付金を充てる計画が
浮上している。
その費用は７７９万円。
全額、交付金を充てるという。
県はその理由として３年前
偏見、差別があった
ハンセン病の療養施設に
県が鐘を寄贈したことに
由来すると説明。
新型コロナウイルスに対しても
差別を解消する
狙いがあるという。
≫しかし、１０日
県議会では
なぜ今なのか
どれほどの効果があるのか理解できない
県民の理解も得られているとは
思えないなどと
予算案は否決された。
これにより佐賀誓いの鐘の設置は難しくなっている。
久保田≫注目されている
この地方創生臨時交付金は
４月に閣議決定されました。
第１次補正予算では１兆円
第２次では２兆円
そして今回、閣議決定された
第３次予算案では