黒い香りがするといいますか。
そうですよね。
はい。
(足音)
さあ… あっ。
コツコツコツと足音が。
あっ。
(玄関チャイム)
あぁ~!あっ これはもう…。
どうもどうも…。
こんにちは。こんにちは。 コウジさん。
コウジです。 はい。
はぁ~!
コウジさん ちょっと…
そっちのほうが楽しそうだね。(笑い声)
意味が よく分からない。
(笑い声)
国内の建設会社に勤めていたコウジさん。
10年以上 談合に携わってきた。
ちなみに好きなだんごは
きびだんご。
元ということですから
現役ではないわけですよね?
そうですね あの~
これで ここの世話になって→
弁当もらって辞めました。
いや…
(笑い声)
今のジェスチャー 何で分かるんですか YOUさん。あれ?
そうですね。 これはね…。
手をポン。だんご。
ああ そっち…?
ああ で 談合で。で この額のグーは?
街歩いてると 帽子かぶって
ここに マークついてる人が。
警察。
そうそうそう。
で そのあとに弁当…。
いろいろあってね→
執行猶予をもらったと。
はぁ~。
…っていうのが さっきの動作で。
いや 「はーい」じゃないですよ。すげえな。
ハハハハッ!
こんばんは ウシ澤です。
ここで 談合について
簡単に ご説明しましょう。
例えば ねほりん市がビルを建てるとき
本来の健全なやり方は→
建設会社を集めて
いくらで工事ができるか→
「せ~の!」で 値段を提示させます。
ねほりん市が発注するのは一番安い値をつけた会社。
だって 無駄な税金は
使いたくないですよね。
でも 談合は「せ~の!」の前に→
建設会社同士で こっそり話し合い→
工事をする会社と値段を決めます。
そうすると このとおり。
値段をつり上げ
おいしい思いができるのです。
そして 次の工事は別の会社に。
その次は また別の会社にと回していくとみんなが おいしい。
(そしゃく音)
うん。
だんごは おいしい。
(たたく音)いてっ!
もちろんですね
あちらの談合は違法行為ですよ。
ほんとは もっと安くできることが→
お金 余計かかっちゃうってことですもんね その分。そうです。
税金を余分に取っちゃうわけだから
皆さんの。はいはい。
やっぱ あってはいけない。
余計にもらったお金どうしてるんですか?
いや 銀座は行ってないけどね。
あ 行ってないか。
行ってないです。
いや コウジさん…
(笑い声)
もう じゃあ ただただ→
うまいもん食べて
うまいもん飲んで。
いや 私は使ったかなあ?
いや コウジさん。
ここに来て急に…
あ いい子ぶってもダメ?
いい思いはさせてもらいましたよ。
(2人)そうですよね。
コウジさん いつごろから
談合に関わったんですか?
40代半ばかな。 で 談合の世界というか
まあ そういう世界に入ったというか。
社長命でね。
あぁ~。
で 社長に呼ばれて…
それはもう ネーミングとしては もろその談合っていう単語を使うんですか?
使えない。
さすがに使えないですよね。
あのね 会社の組織図にはない