こういうことになるんだということは、
非常に分かりやすいんですけれど
も、ただ、
あまりにも世界に対する影響が大
きいですよね。
東京地検特捜部も、
どれだけの影響が出るかということも当然、想定しながら、
このタイミングをねらっていたと
いうことになると思うんですけど、
取材をしてみると、
それぞれのいろんな分野の人たち、
特になぜこのタイミングだったの
かということを言っているのが、
自動車業界の人たちですね。
なんで今だったのかということなんですね。
というのは、自動車業界というの
は、今、
非常に激変、
変化の大きなときにあるんですね。こういうことです。
100年に1度の大激変のさなか、
真っただ中にあるんだということなんですね。
どういう変化かというと、
ガソリンから電気に車が変わろうとしている。
もう本当に大きな変化。
つまりこの電気自動車というのは、
ハイテク技術の塊なんですね。
これ、
ガソリン自動車とは全く違う工業
製品だというふうに見ていいと思
うんですけれども、どういうこと
かと言うと、
まずはハイテクの自動運転の技術。
これはAIといわれる人工知能、
それから画像処理ですとか、
安全装置の物体認知ですとか、
あとはGPSによって、
自動で走る、
あるいは音声認識。これ、
全部ハイテクの技術になるわけですね。
この分野、
EV・電気自動車の分野に先行して取り組んでいたのが、
日産自動車ということになるわけ
ですね。
この電気自動車の、今、
世界中の自動車メーカーが、
こぞって参入をしようと、
しのぎを削っているのが、
この主戦場が中国だということに
なります。
今や世界最大の自動車マーケット
になっていて、
ことし3000万台に達する。
アメリカと日本を比べても、
圧倒的な数の自動車がここで生産
されて売られるというような状況
になってるんですね。
この主戦場である中国に、
最も積極的に関わろうとしてきた
人が、
このカルロス・ゴーン氏だったと
いうふうに言っていいと思うんで
すね。
日産というこの自動車が、
中国でどういうふうなビジネスを
展開しているのかということなん
ですけれども、こちらですね。
日産自動車は、
海外に577万台の自動車を売っ
ているんですけれども、
アメリカに匹敵するだけのこの数
を中国ですでに作って売っている
わけですね。
中国市場というのは、
ものすごく日産自動車にとって大
きい。これ、
実はトヨタ自動車やホンダといっ
たそういう日本のほかのメーカー
よりも、
中国で一番強いのが、やはり日産だったわけですね。
このゴーン会長は、
まさにことしのタイミングで、
この中国に2022年までに合弁
会社を使って、1兆円の投資をし
て、
この電気自動車の分野をさらに推し進めていくと。
中国に先行して新しいモデルも投
入するんだというような計画を発
表していたやさきに、
今回の逮捕劇ということになってくるわけなんですね。
>>中国の人口も含めて、増田さ
ん、かなり大きな市場ですからね、
中国は。
>>そうですね。日本もね、やっ
ぱり車に乗らない、車を買わない
若者たちも増えてきてるという部
分で、海外に目を向けるというの
が流れなのかなと思いますけど。
>>そのさなかなんですよね。
>>そうですね。
ただ、