調査したもので、関わったきっか
けとして、意外なことに、インタ
ーネットやＳＮＳを使ったものが
少ないんです、４％と少ないんで
す。
多いのが友人や知人で、
これが６割を占めているんですね。
少年院の教官によりますと、
多くは学校に籍もなく、家庭にも居場所がない少年たちということ
で、少年たち、こういった少年た
ち、
居場所のない少年たちが、
地元の悪仲間に居場所を求めて特殊詐欺に取り込まれていってしま
うという実態が多いということで
す。
＞＞この友人や知人から誘われる
ことで、
罪の意識が薄れてしまうという面
もありますし、堀さん、
この居場所がない少年を狙ってい
るという面もあるんですよね。
＞＞そうですね。僕、
昨年末にカンボジアのプノンペンで取材をしているときに、堀さん、
あそこのマンション、
実を言うと特殊詐欺の外国人グループの拠点なんですよって、現地
の方に教えてもらいました。
なかなか首謀者たちが見えない。
外国人たちがひょっとしたらこう
いう若者たちを食い物にしている。
ですから、
もういもづる式に本当は全部解明してほしい。
＞＞首謀者が見えないというのも
大きな課題の一つだとは思うんで
すけれども。
＞＞やっぱりそうやって居場所がない若者が数分で２０万円とかね、
やっぱりなびいてしまうのも分か
りますけども、
もうちょっと考えたらね、その先、
もう捕まってしまったら、
もう人生むちゃくちゃになります
からね、
目先のそういうお金にとらわれな
いで、
もうちょっと考えてほしいなと思
いますね。
＞＞その課題はどこにあるんでし
ょうか。
＞＞今回の取材を通して感じた課
題がこちらです。
犯罪意識の乏しさというところな
んですけれども、
先ほど、
ＶＴＲの中で少年も言っていたように、少年の感覚としては、
新幹線にも乗れて、
旅行感覚だったですとか、
ほかの少年だと、ゲーム感覚だっ
た、
わりのいいバイト感覚だったとい
うような、非常に犯罪をしてると
いうような意識が低い子が多いん
ですね。
一方でその犯罪の裏側にいる被害
者に関しては、死のうかどうしよ
うか、そればかり考えていたです
とか、中には１００万、
１０００万ととられて、
周りにもそれを理解していただけずに、
自殺を選んでしまうというような
ケースもあるということなんです。
そういった被害者側の心理を、
少年たちは想像もできていないというのが問題にあると思います。
＞＞結果を想像させないっていう
ことがね、これ、
先ほどから皆さんもおっしゃって
ますけど、どうしてこういう子ど
もたちを使うんだと。幼い子ほど、
結果なんか想像できませんよ。
だからよけいに使うということが
僕はあると思うんですね。
＞＞でもこれだけ増えているんだ
からこそ、住田さん、対策であっ
たり、教育っていうのをもうちょ
っと。
＞＞じゃあ、今、
少年院に入っている子どもたちは、本当に反省してると思うんですが、
でもまた社会復帰したときに、こ
んなに簡単にお金になるんだって
いうことを、もう一回覚えてしま
ったとき、
また再犯に入るのか、それが心配
なんですね。
そういう意味では、
もうきちっとした仕事に就くということのその楽しさと、それから
悪い仲間から切り離すという、
そういうふうな環境整備っていうのもすごく大事だと思うんですよ
ね。
＞＞すっかりこのいたちごっこに
なってしまっていますけれども、
なくすためにはどうすればいいん
でしょうか？