そうで…
◆世の中で
一番臭いやつちゃいますの？
剣道の防具って。
だって、こんなん、
絶対洗わないですもんね。

◆知り合いのね、
子供さんが剣道習ってはって、
お母さんが
家に置いておくと、臭い臭いって
言う。
◆くっさい。
剣道、柔道はどうしても臭い。◆何とかならへんかというので、
とりあえず１回預かって、やった
んですよ。
落ちないんですよ。
においが。
やっぱり残るんですよ。
◆難しい。
◆結局、試行錯誤して、いろんな
ことを考えながらやって、やって、
最後、
遠赤外線除菌脱臭乾燥機というの、
それに入れてあげるとにおいが
除菌できて、脱臭できるんです。そこにたどり着くまでが
苦労しました。
◆どうしても取れない汚れや臭い。しかし山口さんは、何とかお客さ
んのリクエストに応えるべく
「遠赤外線除菌脱臭乾燥機」とい
う


装置まで購入したそうでず
◆これはでも
さすがに高いでしょう？これ。
これはもう普通に…。
あれですもんね。◆高いです、これは。
市販品なんで。
◆お幾らぐらいしますか。
◆４００…。
◆もととれないですよ。◆とれないですね。
◆反対はなかったんですか。
◆それは反対しましたよ。何でそこまで
お金をかけなあかんの？というの
はありましたし…。
◆そうでしょう。
もととろうと思ったら
孫子の代までかかりますよ。
◆理由があったんです。子供さんの
臭い防具がありましたと。
業者さんが来ました。この臭いにおいが
落ちるものをつくってきてくれた
ら
買うって言うたら、
つくってきはった。
◆そうか。
それは、でも、奥さん、理由にな
らないですね？
勝手に自分が言うてるんですもん
ね。
◆そうですよ。
◆買わなしゃあない。

◆それは自分で追い込んだんです
よ、それは。
◆何か、言い出したら…、そこま
でせんでいいやんって思ってても
やってしまいはるし、やっぱりす
ごいにおいで困ってるって聞いた
ら、やっぱり自分が何とかしてあ
げなって。
◆とにかく困っている人を放って
おけないご主人は、
古くなったブランド物のカバン、
さらに革靴まで
どうすればお客さんに満足しても
らえるかを追求。
必要とあらば高額な機械まで購入してしまうそうです。
◆どうしますの？
やった事ないやつが来るじゃないですか。
何から手をつけるんですか。
◆まず、やったことないものがあ
ったら、同じようなものを買って
きたりとかして…。
◆あっ…。
◆それで怒られてるんです。
◆そら、そうですよ。
クリーニング料金はどうなるんですか。
◆もらえないですよね。
◆そうでしょう？
だって、乗っけるわけにはいかな
いでしょう？
◆でも、それができたっていう実

績がつきますやん。
◆その後からは…。
◆そうそう。
がばっと。
いけたらうれしいなという。
◆でも、めったにないんですよ。
次来ることはね。
◆まあ、そうですよね。
その人だけですもんね。
◆その人だけで終わりなんで。