2019/08/29(木) 16:50〜18:15 スーパーJチャンネル[字]


実は20年ほど前夫の正篤被告が
借金の保証人になったことで
夫婦は住み慣れた家を手放さないといけなくなったのです。
≫当時、夫婦はともに60代。
マイホームを売り
金沢市の市営団地で
新たな生活をスタートさせる。
我々は、当時の夫婦の様子を知る
正篤被告の親友に
話を聞くことができた。


事件のおよそ3年前ます子さんは、突然
正篤被告を残し
家を出て行ったという。
≫一体なぜ
ます子さんは家を出たのか?
前回の取材では分からなかった

事実が裁判で明らかに。
≫普段は優しい正篤被告だったが
酒を飲み過ぎると別人のようになるという。
≫しかし、正篤被告自身は
ます子さんが突然、家を出ていった理由を
全く分かっていなかったという。
≫妻が出て行ったのは
子どもが原因だと思い込んだ
正篤被告は
ます子さんが身を寄せていた
息子の家に
たびたび
押しかけることもあったという。
その後、ます子さんは
息子に迷惑をかけたくないと
金沢市内で
1人暮らしを始める。
そして、正篤被告には
こう話していた。
≫いつか戻ってくる。
その言葉を信じた正篤被告は
月に2~3回、ます子さんを
ドライブに誘うように。
それは

とても奇妙なドライブだった。
桝田≫2人は別居したあとも
こちらのスーパーの駐車場で
待ち合わせて会っていました。
それは、妻のます子さんが自分が暮らしている
アパートの住所を
夫に知られないようにするためだったのです。
≫待ち合わせ場所は
ます子さんのアパートからおよそ2kmも離れた
スーパーの駐車場。
それは正篤被告に、住所を知られたくないためだった。
そんな、ます子さんの気持ちを
知らない正篤被告は
月に2~3回でも会えることを
楽しみにしていたのだ。
≫ます子さんとのドライブが
人生の楽しみになっていた正篤被告。
現場となった港では
2人で海を眺める姿を
釣り人が
たびたび目撃していた。
≫そんな関係が
1年以上続いたある日
事件は起きてしまう。
判決によると、今年1月18日
正篤被告は
ます子さんをドライブに誘う。
向かったのは
ます子さんの好きな場所だった。
≫ます子さんは飛行機を見るのが

好きだったという。
その後、コンビニ店で弁当を買い
お昼過ぎに金沢港へ。
≫海を眺めながら
一緒に弁当を食べた直後の
午後2時20分ごろ
車内では、こうしたやり取りが。
≫もう会わないという言葉に
逆上した正篤被告は
普段から車に積んでいた
草刈り機に使う混合燃料を
ます子さんにかけ
ライターで火をつけたのだ。
≫当時、近くで釣りをしていた
男性は…。
≫突然、火をつけられた
ます子さんは
車外へ逃げ出したが
その後、搬送先の病院で死亡が確認された。
実は、このときの
正篤被告のある行動が
今回の裁判で唯一の争点に。
桝田≫今回の裁判で正篤被告が
ます子さんに火をつけ
死亡させた事実については
検察側と弁護側で
争いはありませんでした。
唯一の争点となったのが
量刑です。
そして