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2020/12/18(金) 08:15〜09:55 あさイチ「プレミアムトーク 山本文緒」[字]


さすがによかったんですか?
山本≫全然ですむしろ苦手でした。
大吉≫なんで?
<笑い声>
山本≫私もなんで?と
思っています。
大吉≫1個目の応募作品が
何も引っ掛かってなかったら
たぶんやめている可能性もあるんですよね。
山本≫普通にバイトをしていたと
思います。
華丸≫書いている間に

成長していって
ロールプレーイング
しているんですね。
山本≫いいことを
言ってくださって
ありがとうございます。
華丸≫昔からすごく読書家でと
いう勝手なイメージが
ありますけれど。
山本≫全然です。
大吉≫夢があります。
華丸≫1回書いてみようかな。
山本≫そうですよ。
近江≫小説を書き始めた山本さん
に転機が訪れます。
(VTR)
2001年、38歳のときに「プラナリア」で
待望の直木賞を受賞した山本さん。


山本≫これでやっと人に直木賞がどうのこうのと言われないで
済むようになるのかと思うと
大変ほっとします。
しかし、その後
心身のバランスを崩し、うつ病に。
2年間、全く
書くことができませんでした。
その後、回復した山本さんは
東京から軽井沢に移り住み
自然豊かな中で執筆をしています。
回復には、夫の支えも大きかったといいます。
うつの体験を通して
見つけたこととは
何だったんでしょうか?
大吉≫せっかく採った直木賞がちょっとプレッシャーに。
山本≫そうですね。
大吉≫調子を落としたんですか。
山本≫気負ってしまったんです。
直木賞作家らしくしなくちゃ
いけないというふうに
思ってしまって。直木賞作家らしさって
何だろうって私の中の間違った
直木賞作家像に
近づいてしまったんです。
ドレスを着てオペラを歌ったり
しなければいけないのかなとか。
<笑い声>
華丸≫偏ってますね。
大吉≫ピンポイントの直木賞…ピンポイントの方だと思いますよ。
山本≫ごめんなさい。

大吉≫でも直木賞という肩書がついたから
パーティーに呼ばれることも
多いでしょうし表舞台に
どんと引っ張り出されたりしたら。
山本≫接待とかも多くて出版社の偉い方とかと
にこにこして話さなければ
ならないのがテーブルを
ひっくり返したくなるくらい嫌で。
今そんなこと言っちゃだめか。
<笑い声>
大吉≫今、一緒にごはん食べた人
そんな気持ちで僕と
ごはん食べていたの?
私と?って
思っているかもしれません。
最初は夢のような世界だと
思いますけどだんだんだんだん
これは何だと
いうことになってきて
そこから2年間ぐらい
ぱたっとですか?
山本≫本当に
何もできなかったのは
2年間ぐらいなんですけど
結局、4年、6年、7年ぐらいはろくに何もできない感じでした。
華丸≫大変でしたね。
山本≫大丈夫です。
近江≫そのとき夫が支えに
なってくれたと。
山本≫すごく助けてくれました。

近江≫今回、夫にも話を聞かせていただいたんですけれども
ちょっと恥ずかしいということで
お顔はイラストに
させていただきました。
(VTR)およそ20年前に仕事で知り合い
出会って9か月で結婚した
山本さんの夫にお話を聞きました。
しかし、その後
山本さんがうつを患うと
別居生活に変化が訪れます。

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