◆失礼な！
どうですの？
◆僕たち海外事業部なんですけど、
前社長の場合は知恵と工夫を
出していると思うんですけど、現社長の場合は、
一緒に海外出張に行ってくださる
んですよ。
商談も一緒にして、すごい商品の
説明もお客さんにしてくれて。
◆向こうから社長さんが来てくれ
ているということははありますよ
ね。
会長、これは？
◆全然オーケーですよ。
どんどん行ってほしい。
◆社長、晩はどうされてるんです
か。
◆僕がちょっと招待みたいな感じ
でして、食べれるときは、
一緒に食べさせてというか。
◆飲みに行きますわね。
どういうところに飲みに行くんで
すか？
◆そこの近くのところで…。
◆飲んだ後は？
◆何を聞きたいねん。
◆前会長おって、
会長の娘さんがお嫁さんで、
社員がおって、
はべらかして、するわけがない！
それは会長。
◆会長は、そんなんしません。
◆実際、社長が海外進出に
力を入れ、会長のときにはなかっ
た海外企業との
大口契約も決まったそうです。
◆会長に言われる前に
自分で提案して、
いろんなことも
方針も決めていきたいなという。
◆人をまとめる力があると思ってます。
人間的にはいい。
◆社員の方も笑顔で
しゃべれるって、なかなかないで
すもん。
会長と社長を前にして。
頑張って、これからも…。
◆これラミネート…。
◆本当や。
こんなんも…。
◆これはステッカー。◆これ、俺が渡していい？
◆いや、だめです。
◆俺渡したらええやん。
◆何で聞いたんですか。
渡したいんでしょ？
◆渡したい。
◆ほんなら、渡してください。
◆それではお二人に「となりの人
間国宝さん」に認定しますので。
◆ありがとうございます。
◆優しく包み込む特殊加工のラミネート。
世代交代で
会社の経営方針は変わりつつありますが、
会長は、常に、
包み込むような優しさで見守っているのです。
◆でも、社員さんは
いかがですか？どっちがいいですか。
◆やっぱり、いつも知恵を絞って、
経費削減おっしゃっていただくので、
自身の生活にも役立つんですよね。
◆ありがたいね。◆ということは、
今の社長のシステムよりも
前の会社のシステムに戻したほうがいいということですか？
◆そやないねんな。
◆めでたし、めでたし！
◆いやあ、何かね、
社員さんとか見てても、
空気感が非常にいいんですよ、
あの会社。
海外事業も社長が行くと
話がスムーズに進むらしいですよ。トップが来てますから。
やっぱりその辺も考えて。
◆どんどん
前に進めていくという。
◆なかなかすてきな会社でございましたけれども。
言うたら、
会長も今、教えながら…。
でも、口を…。
◆難しい。
◆円さんも立場的にわかりますか
？
◆新しい社長が来ると、今までの
やり方といろいろあるんで、
ちょっとここは下がらなあかん、
でもここは言ったほうがいいかな
ってどうしても
どうしても口を挟みたくなるねん。そういうのはありますわ。
◆だから、そこがうまいこと
やっていかなあかんなというところですけれども。
もともとは消防士さんで。