ワカメ好き?ワカメ好きです…。
あぁ じゃあ切らなくっちゃね。
ちょっとお時間かかっちゃいますけど。
あぁ はい…。
これがね生で食べてもおいしいの。
今は乾燥ワカメが多いでしょう?
でもね やっぱり昔のまんまがいいのよ。
人間の知恵 女たちの発見…。
ウフフ おいしい。
あぁ…。
《なんか 不思議な人だなぁ…。
どんな過去を
持っているんだろう?》
夜も
ロールキャベツが食べられるんですか?
前はね お酒に合うお料理
出してたんですけど[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
今はね 果物だけなんですよ。
果物だけ?
うん だって
みんな果物好きでしょ。
季節によって
桃 シャインマスカット イチゴ…。
それからね メロンを半分にカットして
ブランデーを入れたりして…。
もう みんな
ペロッと食べちゃうのよ~。
ウフフ でもね 一生懸命ね
お料理作ってきた私は[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
なんだったの? って
私の35年返してよって感じ?
アハハハ。
あの…。
わかってくれます?
お手が止まってます。
あらやだ ごめんなさい
本当にすみませんね。
ごめんなさい。
あっ いえいえ…。
《うん? 煮豚?
煮てからソテーするのか?あぁ 気になるなぁ…》
《話しかけないほうがいいな
永遠に食べられんぞ》
はい どうぞ。
《へぇ みそ汁。
このだしだったのか
そりゃそうだ》
はい。
ごはん 足りなかったらおっしゃってください。
はい。
《ヨーグルトか?
あれは粉チーズかな?
そうくるか…》
はい。
お待たせいたしました。ごゆっくり どうぞ。
《味噌汁と ロールキャベツ。 フッ》
いただきます。
《デカい。
相手にとって 不足なしだ》
《トマトの存在がいい》
《おっ。 んっ? 甘いなぁ。
なんだろう…。
不思議な甘さなんだけどムチャクチャ うまい。
今まで 食ってきたロールキャベツとは
似て非なる味わい。
口の中に
うれしさが広がっていく》
《よ~し どれどれ…》
《あぁ… 何だ? このスープ》
《おぉ… うん…。
甘いなぁ。
やっぱり ヨーグルトだ。
うん まろやか。
スープも甘いが その甘うまさが
すごく ごはんに合う。
メシが グイグイ進む》
《肉のみっしり感に目がほころぶ》
《おっと…。
お約束のひき肉 大脱走。
う~ん!
そうだ そうだ。 ロールキャベツ いい!
ロールキャベツ 俺 大好きだ。
この感じ 忘れてた》
どうも。
あら いらっしゃい。
どうも。
奥の席にどうぞ。
すぐ ご用意しますからね。
ごはん 大盛りで。僕も大盛りで。
じゃあ 僕も大盛りで。
はい 了解。
《ロールキャベツからの紅白なます。
これって どうなの?》
《ウッソ!
今まで食ってきたものと全然 違う。
すごく いい!
コールスローみたいでロールキャベツに バッチリ合う。
正月のおせち感ゼロの
洋食なますだ。
こいつは たまげた》