OK?
《出来たか》
《改めまして…》
いただきます。
《辛く… ない。
むしろ 甘い。 っていうか
むちゃくちゃ うまい!》
《旨みしかない。 うんうん
釜山 海鮮 大正解。
これは いい。
おっ ホルモン。海鮮にホルモンぶつけてきたか》
《うん 見事に この鍋に
馴染んでる。 ナイスだ。
この味は 日本じゃ食えんぞ》
《タコ 増し増し》
《おっと タコ うまい。
舌に 卍固めを決めてきた。
リアル オクトパスホールド》
《この鍋は 戦い甲斐がある。
いったん場外にエスケープだ。
タコのプリプリから プチプチのこいつ。
いい流れだ》
《やっぱり これは こうでしょ》
《おぉ お~!
食欲に火がついた》
《うん?》
《なるほど》
《そうね そうね。
おかずたちを生かすも殺すも俺の采配しだいってわけか》
《うん? 目玉焼き… だよな》
すみません すみません。
あの サニーサイドアップください。
サニーサイドアップ。
セルフ?
セルプ。
セルプ?
《えっ えっ?》
あっ セルフサービス。
あぁ ケンチャナヨ。
アンニョンハセヨ。
《今だ。
よし 絶妙の焼き加減》
《この鍋で うどんは ヤバいな》
マシッソヨ?
《最強の武器を手にリングに戻った。 フッ》
《ここで ニラキムしゃぶしゃぶ》
《よ~し 一気に攻めるぞ。
ジャイアント五郎の殺人フルコースだ。
よし トドメに…》
《うん うんうん。
う~ん 最高!》
《白いメシがあれば 俺は世界中の
どんな おかずとも戦える》
《この食べ方 最高 最強。
めちゃくちゃ マシッソヨ。
あぁ あごが スプーンが止められない。
うますぎて泣きそう》
《あぁ うまかった。
つまり勝った。 失神 KO勝ちだ》
《大満足》
《何だ あれ? 絶対うまいな。
ああいう シメ方もあるのか》
《うどんジメか。
あの雑炊炒飯みたいなのも
気になるが。
いやいや 落ち着け。
ここは最初の直感を信じて》
すみません。
あの…。
あのズルズルをイン…。
うどん?うどん。
うどん… うどんを。
《うどんは うどんなんだ。 フッ》
《よ~く絡めて》
うどん。
受けて立つぜ。
頑張ってくれてる飲食店に 感謝。
《よ~し よしよし いい色。
いざ むすびの一番だ》
《おぉ あつい あつい アッツアツ》
《うっほ~! これは これは。
ちょいと
焼きうどんチックなのもまた》
《麺で シメて大正解。
この赤い汁に むちゃくちゃ合う》
《釜山うどん
甘辛加減が絶妙スムニダ》
《うどんが タコの足となって
この鍋の地味を絡めとり[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
恐るべき進化を遂げた》
[外:37F6ECF37A0A3EF8DFF083CCC8754F81]~
《釜山の真っ赤っ赤鍋との戦い
俺は 生涯 忘れないであろう。
鍋料理の締め方に
また新しい形を見つけた》
《世界の鍋道 無限に深い》
ごちそうさまでした。
《タコの踊り食い!?
えっ! こっちにもあったの?》
《はぁ~。