って、
気ぃついたら、死にかけて自分を
見てる。
血圧が３０まで下がってね。
◆だから入院して、顔が真っ青に
なって、という感じのときは、
まさか幽体離脱してるとは思わなかった。
◆幽体離脱したことで、
自分を見詰め直し、
進むべき道に気づいた河村さんは、
母が働いていた工場を
継ぐことを決めたのです。
◆恩返ししたいというのが
私、やっぱり

根底に強かったと思うんですよ。
母が早く亡くなってるから。
◆どうですか、
ご自身で振り返って、恩返しでき
たなというか、
やれるところまでは頑張ったかな


…。
◆私なりにはできたかなという
気はしますね。
織田さんが、ここまで来てくださ
って、
あの世から先祖が拍手してると思
います。
◆そうですか？
何か、今、
和紙で新しいアイデアみたいなの
あるんですか。
◆スポーツをしている事があって
ね、
小さいときの夢がオリンピック選
手というのがあったんですよ。
◆僕じゃないですか。
◆そうなんですよ。
そういう方たちに着ていただける
ジャケットとかね。どっかに言うていただけません？
◆ちょっとオリンピック委員会の
人に言っておきますわ、じゃあ。
何人か知り合いは本当にいるので。ぜひ、これもらってください。
◆うれしいです。◆となりの人間国宝さん。
◆ありがとうございます。
◆工場の経営危機を
和紙アパレルで救った河村さん。
和紙ジャケットは大人気で、
お客さんは口をそろえて言うそう
です。
わしにも

和紙のジャケットを、と。
◆社長はご結婚…。
◆してないんですよ。
◆やっぱり忙しくて？
◆あははは！
◆忙しいというふうに、いろいろ
…。
◆めちゃくちゃ笑ってますよ。
ご結婚されてるんですか。
◆してないです。
◆２人ともしてない。
◆かわいや、かわいや！
◆実は、
河村さん、２３歳のときに
幽体離脱をするという
不思議な体験を
して、それで改めて
自分を見詰め直して、
進むべき道に気づいて、
工場で働き始めたと。
◆俺も見てて
思ったんだけど、幽体離脱という
ことは、
死ぬわけやんか。
あなたは、若くして
２３歳で、
若くして私と同じところに来てはだめよと
お母さんが言った。
で、
助かった。

だからこそ、なぜなら、
あなたは私の工場を継いでちょう
だい、
そして立派にしてちょうだい。
だから
もう一度帰ってちょうだいと言っ
たかもわからないよ。
◆特に河村さん、
お母さんの思いも強かったようなので。
◆お母さんの力やわ。
◆バレーボールもお母さんが
やっててというのも…。
◆お母さんに守られてるよ、
この人は。
◆だから、そういう思いがあって、
やっぱりお母さんも経理で働いて
た
この工場を
守っていかなあかんという、
改めてそういう気持ちになったと