みんなで生きたかったなって思います。
>>今月23日には、
震災以降、
休止していた鉄道が復旧する釜石
市。
9月に開かれるラグビーワールド
カップの試合会場に選ばれるなど、
少しずつですが、
前に進みつつあります。
カメラマンの柳田さんも、
多くの人が釜石を訪れる今だからこそ、
自分たちの経験を発信していきた
いといいます。
>>南海トラフとかでもそうです
けれども、危ない、
危ない、
こっちではくるっていってもなかなかこう、皆さん、自分のことの
ように感じてくれないとは思うん
です。
だから過去に災害に遭った所もど
ういう状況だったから、これだけ
多くの人が死んでしまったのか、
また命を守るためにはどうすればよかったのかということを改めて
こう、過去の災害から学ぶという
ことが必要で、
だからマスコミもそういったこと
を伝えていって、今後、
災害で亡くなることのないように、
報道していきたいなとは思いますけど。
>>今回、
取材をさせていただいた菊池のどかさんは、
生き残った者として、
どんなことがあっても前を向き続けなければならない、
そして西村さん、
また同じことが起こったときに、多くの人の命が救えるように、
防災教育の大切さを伝えていきた
いと話してくださいました。
>>そうですよね。
人が人へ伝えていく、その大切さ、
人と人とのコミュニケーションと
いうのは大切で、もちろん防潮堤
を作ったり、
耐震構造に作り直すこともすごく大変ですけど、それはやっぱり大
切ですけど、それは時間がかかる
こと、ただ人と人のコミュニケー
ションは、今からでもすぐに始め
られる。
それは非常に大切なことを彼女は
語ってくれたと思います。
>>そうですね、では再び、テレ
ビ岩手の柳田カメラマンと中継を
結びます。
柳田さん。
釜石東中学校の生徒に浸透してい
た津波てんでんこの教えですが、
震災以降、
釜石ではどのように広がっているんでしょうか。
>>この釜石東中学校の生徒たち
が示してくれたことで、
改めて津波てんでんこというのが
市民の中に思い出され、
若い世代が示してくれたことで、
きっとわれわれの世代も、
もう一度立ち返って、
防災について考えるいいきっかけになったと思います。
今では、
各方面で津波てんでんこ、
防災について語る場が増えてきて
います。
>>この津波てんでんこが広がり
見せているということですけれど
も、柳田さん、
この震災から8年たちました。まだこの、
釜石市には課題はあるんですかね。
>>道路とか鉄道、
そしてラグビーワールドカップと
かが行われ、
盛り上がりを見せるんですけれど
も、
整備が終わったあと、
ふるさとをどう守っていくか、
空き地の問題もありますけれども、
どうやって人を定着させていくか、
そういった施策を考える必要があ
ると思います。
>>今回、
私も釜石を取材させていただいて、
一番にやっぱり感じたのは、
釜石の皆さんが何かあったらすぐに避難する必要があるというお話
でした。
この津波てんでんこという教えなんですけれども、
自分だけの命が助かればいいとい
うのではなくて、
逃げれば必ず家族や友人、
大切な人が避難をしていて、
生きていれば、
また必ず会える、そういう信頼関係の上に成り立つ教えなんですよ
ね。
ですから今回、取材を通して、
改めてそういう信頼関係を築くた