>>この石段。
>>すごいでしょ?
>>調査隊の前に現れたのは、ま
たもや長い石段。侍坂と名付けら
れたこの石段はなんと煩悩と同じ
数、108段も。
本当にこれまた上ります?
>>いや、まあ、どうっちゅうこ
とないでしょう。
>>いやいやいやいや。
ということで、
本日2回目の石段上りスタート。
順調そうに上り始めた若一さんで
したが。
>>はあ、はあ、
はあ…。
>>調査隊おなじみの若一さんの
吐息ですね。
大丈夫ですか?ごめんなさい。
>>きょうなんか、黒木さん、
調子いいね。>>調子いいですか?
そうですか。
ごめんなさい。
>>いつものへたり感がないな、
きょうは。>>なんとか無事に上り切ること
ができました。
>>おー。
おー、
これは、これもきれいですね。
>>朱塗りの楼門を潜ると見えて
きたのが、
山の中にたたずむ社殿です。
楼門をはじめ、
拝殿、
本殿など7棟が、
国の重要文化財に指定されている
紀州東照宮。
拝殿と本殿には、
豪華けんらんな装飾が施されています。
こちらは受け付けすれば、
誰でも中を拝観することができるということで、調査隊もお邪魔す
ることに。
案内していただくのは、みこの中山さんです。
いやぁ、
すごいきれい!
目に飛び込んできたのは、
色鮮やかな社殿。
表から見ると、
小さく落ち着いた社に見えますが、中に入ると奥行きがあり、
豪華な内装になっていて、正面だ
けでなく、
裏面と左右、
すべての面に、
美しい装飾が施されています。
これらを手がけたのは当時の一流の職人たちで、
その中には日光東照宮で名を知ら
れた伝説の名工、
左甚五郎の彫刻も。
>>こちら正面の欄間に白い鳥が2羽います。
こちらが鷹狩りの様子を表しまし
た。
>>こちらの彫刻は、鷹狩りを大
変好んでいたという家康のために、
正面中央に施されたというもので
す。
さらに回り込まないと見えない本
殿の裏にまで、
丁寧な装飾が施されているんです。
なんとこちらの壁画は、
江戸時代を代表する絵師、
狩野たんゆうの作品なんです。>>見事やね。
>>これもう、文化財ですよね。
>>そうですね。
>>日本美術の傑作を見られるな
んてすごいですね。
>>頼宣公はこちらに来られて、
早い時期に作っておられるという
ことですね?
>>そうですね、入国して、
もうお父様のために。
>>すぐに?
熱意といいますか、思いの強さを
感じますね。
>>そうですね、確かに。
和歌の浦ならではの貴重な歴史の数々を堪能できました。
ということで。
最後、せっかくなので、
やっぱり和歌で締めさせていただ
いてもよろしいですか?
>>どうぞ。
>>和歌の浦梅がきれいなこれからの時期に来るべき和歌を詠むべ
き。
>>私もなんか一瞬考えようと思ったけど、今の黒木さんの聞いて、
心が空白になりました。
>>心が空白って、
どういうことですか。
時を超え、人々を魅了する景勝地、
和歌の浦。
皆さんもこの季節、
歴史ある3つの神社へ足を運んで