しいっていう飲食店さんがいるの
で、
いつもお得意さんから順番に連絡をして、
必ず買ってくれると思います。
>>従来の仕組みでは、
漁師から魚が届くまでに、
漁協や仲買人など、
多くの人の手を介する分、価格が
高くなってしまいます。
一方、
銭本さんが行う直販の場合は、
関わる人が少ない分、
漁師の手取りが増えます。
また市場価格を超える金額を支払
うと決めているため、
1匹当たりの利益がより大きくな
るのです。
>>目のつけどころが違うなと思
いますね。
対馬の人がやってないようなこと
をやろうとしているので。
>>取った魚を大事に、
やっぱり価値が高いまま消費者に届くっていうのは、
やっぱり自分のやるべきことって
いうことなのかなっていうふうに
も感じているんで、それが今、実
現できているのは、すごくやりが
いがありますね。
>>これで今、
寝かせている魚たちですね。
>>銭本さんから魚を仕入れてい
る、東京・飯田橋の飲食店。
>>彼の魚はすごくいいです。
扱ってて思う。
ここに神経が入って、これ抜いてあります、神経。
動脈の血も抜いてあります。
料理人が見たら分かると思うんですけれども、血がここ、
にじみ出るところが全く出てない
ですね。
>>届いた魚は、
うまみを増すために、何日もかけて寝かせる、
熟成の作業を施していますが、
それができるのも銭本さんの魚の扱い方を信頼しているからこそで
す。
>>築地で買う魚はもちろんおい
しいんですけど、
どういうふうに締められてるかとかっていうのは、僕らは知らない
んですよ。
銭本さんの場合は直なんで、
この魚がどういうふうに締められ
たとか、
この魚のいきさつが分かるので、
僕は価値があると思っています。
>>去年からは、
飲食店からの反応などをまとめたニュースレターを月に1度、
地元の漁師などに直接配って回り
ます。
>>フラット通信です。
そうですか、
ありがとうございます。
>>サザエなんかすごく喜んでくれたので。
飲食店さんが喜んでくれましたよ
って言ったら、生産者さんも喜ん
でくれて、もっといいものをあい
つらに渡してやろうっていうので、
託してくれるので、そういう意味
でいい循環が生まれているかなと
思います。
>>銭本さんが住む対馬の北部、
田ノ浜集落の住民は、およそ20
人。
そのほとんどが高齢者です。
>>いい人がおるわ。
>>どこに?向こうに?
>>そこから。
>>これぐらい?
>>うん。
>>このぐらいですか?
>>自分の孫のような感じで、
接してます。
>>いつもね、
お昼ごはん作ってもらって、一緒
に食べたりとか。
>>私が若かったらね、
1人では置いておかんけど。
>>ここでの住民の暮らしは、暮
らしは、漁業と農業の兼業が多く、
集落になじむためには、農作業も
欠かせません。
会社の立ち上げメンバーの一人、
大阪市出身の須崎さんが、
農業の主な担当です。
地元の人に教わりながら、去年初
めて出荷した米、須崎米は200
キロを完売しました。
集落の住民も、
30代の銭本さんたちに大きな期待をかけています。
>>あなた方が来て、
こういうふうにしてくれることによって、
部落が発展していく、