ここは昨年の12月の初頭に
理事長が緊急事態宣言を
自分たちで
病院を全関係者に発令して
年末年始は、大学なので
いわゆるかつて看護師さんだった
かつて検査技師さんだったという
そういう方たちが皆さんで
いわゆる年末年始
総動員プロジェクトみたいなのを
作って
それで普段、医療を
やっていなかった人たちが
そこへ直接その方たちが
医療をしたんじゃないんです。
バックヤードで当然のことながら
重症ができると
ほかの病棟から看護師さんが
手伝いに行かないといけない。
そうするとそこが
もともといたところに
すきができるという
話になるんですね。そうするとそこへそういう方たちが入って
雑務だとかを一応、協力して
医療を直接することは
離れている人たちは難しいので
そういうふうな体制を作ったりですね。
もっと言うと、病院完結型に
しちゃいけないんです。
地域完結型。
僕は東京23区はそれぞれの区が
抱えている。
例えば杉並区は非常に良いモデルケースを持っています。
墨田区なんかもこれから始めて
今日、どうも発表するなんて
聞いていますが
いわゆる最後の砦といわれている
重症者を扱う
病院を守る仕組みを作る。
これは地域の病院が
民間病院も含めてみんなで協力していくという
こういう流れを作っていかなきゃ
いけないです。残念ながら今
まだそこに到達していないのが
現状だと思います。
大下≫石澤さん、区によって
すごく進んでいるところと
そうでないところが
見えてきたようなんですが
ここまででいかがでしょうか?
石澤≫まさに今回のコロナのことは、国や社会の
縮図だと思うんです。
例えば、今、日本で医療崩壊が
現実的なものになっていますが
別な考え方からすれば日本の場合は
国民皆保険で
世界的にも非常に
まんべんなく
医療が受けられるということ。
そして、それが高齢化というか
長寿社会を
形成している。そういった意味で
大成功なわけです。
それが
こういうふうな危機において
うまく
機能していないということ。
危機管理という面で
日本の社会は残念ながら
その対応を
していなかったということに
なるんじゃないでしょうか。
例えばアメリカやイギリスなんか
ウイルスを
最初に開発できているわけですが
その一方で、まんべんなく医療が
施されてないという状況もあって
あんなふうになっている
ということだと思います。
日本で
危機管理というふうなものが
なぜなされていないか
ということですけど
これは多分2つあると
思うんですが
日本の場合は
危機があるということを
考えたら
そんなのは心配しすぎだよと
そういうことが
言われるムードがあって
それがマイナスに
働いたんじゃないか
というふうなこともあります。
それともう1つは危機対応というのは
いろんな面倒くさいことが
今、伊藤さんから
区とか地域単位で
いろんな対応が
考えられているという