いろいろ判断するんですけれども、
あまり豪華な副葬品出てきていま
せんので、いろいろな技術を持っ
た、
村の有力者ぐらいかなというふうに考えています。
>>一番初めに研究されたころ、
だいぶ古い時代、
渡来系の人たちのものではないか
と。
>>そのころでは一部、そういう
関係の土器とか、出てたんですけ
れども、それ以後は発掘調査済み
ますと、全く出てこないんですよ
ね。
今の研究のレベルでいくと、
あまり渡来人という説は、
少なくなっているように思います。
>>もともと地元にずっと住んで
た人たちのなんらかの社会的な役
割を負ってた人たちのそうであろ
うと。
例えば一例としては石工といいま
すか、石の加工技術を持ってた集
団ですね。
そういう集団のお墓ではないかと
いう説もあります。
>>線刻壁画の中でも有名なのがこちら。
穴の入り口、左右の壁に、
船に乗った人などが刻まれています。
この横穴は、
台風などの影響で岩盤が緩んでいて、いつ崩落してもおかしくない
状態のため、
内部に入ることができません。そのため、
外にレプリカが展示されています。
続いては密集する横穴を調査。>>あっ、ここすごいですね。
>>うわー。
>>ここは、
それこそ横穴の団地じゃないです
けど。
>>本当だ。
3つありますね。
>>世代を経て順番に造られてい
った結果、
1つの家族ですかね。
>>じゃあ、
かなり関係性の濃密な人たちがこ
こに固まってる可能性が高いとい
うことですね。
今でも暮らせそうな感じしない?
>>暮らせます?
若一さん。
>>いやいや。
>>どうぞ。
>>いやいや。
>>若一さん、
結構こういう所お好きですもんね。
>>嫌いじゃないですね。
>>なんか、石とか岩とかお好き
ですよね。
>>なんか気になる言い方やな。
>>違う、
違う。
すみません、若一さんが好きそうな場所だなと思って。
>>若一さん、石好きですねって、
いつも増田さんにはばかにされている。
>>しかもこちらの横穴、
実は中に貴重な石棺が残っているんです。
中に入ると。
わーわーわーわー。
>>すごいでしょ?
>>いや、これすごい。
うわー、すごい。
>>こちらに気が付かない?>>あー。
石の塊。
>>石の塊やけど、
ひつぎ。
>>え?ひつぎ?
>>石ひつですね、
これ。>>えっ、これ当時のものですか
?
>>一体で掘り出してるわけです
ね。
>>あとから入れたものではなく
て、この横穴を掘るときに、この
部分を掘り残してひつぎにしてい
るという形になります。
>>そしてここにご遺体を入れる
わけですね。
>>鳥肌立ってきました。
内部からは身分の特定につながる
副葬品は見つかっていませんが、
木ではなく、数が少ない石のひつ
ぎがあることから、身分の高い人
が埋葬されていたと推測されてい
ます。
横穴は6世紀から7世紀にかけて
築かれましたが、
ではなぜそれ以降は造られなくな
ったのでしょうか。
>>7世紀以降になりますと、